耳で楽しむアイドルライブ! 全曲バンド編成のsora tob sakana単独ライブの衝撃

写真/曽我美芽

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sora tob sakana

2017年4月30日、恵比寿LIQUIDROOMにて、sora tob sakanaの単独ライブ『月面の音楽隊』が開催された。これは全曲バンドセットと謳われていたライブ。楽曲には定評のあるグループだけに、今回のバンドを従えた単独ライブは期待値が高かった。チケットはソールドアウトで会場は満員。そしてその期待をぶつけるかのように、バンドメンバー登場からは鳴り止まない拍手。会場全体の気持ちが高まったまま、ワンマンライブがスタートした。

 

4月11日に発売したミニアルバム『cocoon ep』のリード曲『ribbon』からはじまり、『夜空を全部』と続けていく。やはりsora tob sakanaのステージにバンドの音はよくハマる。背景の映像とも相まって、独特の世界観を広げていく。こうしたステージのかっこよさを見せながら、いったんMCに入ると相変わらずのゆるさを見せる。このギャップが実にsora tob sakanaらしい。そして、気持ちがホッとする。

 

ライブ中盤は『まぶしい』と『広告の街』を披露。メンバーからの「バンドでやるといい曲だと思ったのですが、どうですか?」との言葉は、さすがファンの期待をわかっている、といった印象。7月17日の「海の日」に3周年ワンマンライブを発表し、「これからもみなさんにいい音楽を届けていきます!」という宣言とともにライブ本編は終了した。

 

アンコールでは、メンバーから今回のライブの感想が述べられる。

 

「こんなにすごくいい景色を見られると思っていなかったので嬉しいです! これからもっと上を目指して頑張りますので、よろしくお願いします!」(神﨑風花
「こんなに来てくれると思っていなくて、想像以上で、ソールドもできて嬉しいです! 今日は本当に楽しかったです。ありがとうございました!!」(山崎愛
「人がいっぱいいるのは好きじゃなくて、でも、今は見てるのは大丈夫になったから成長できたかなと思います。人がいっぱいいるのに楽しく過ごせてよかったです!」(寺口夏花
「去年のWWWでのワンマンライブで『売れたい』って言っちゃったんですけど、今回の単独ライブを通して、売れるのは簡単じゃないってわかりました。だからすぐに売れてもつまらないなって思って、山あり谷ありの活動をしていきたいです。谷っていうのは困難に立ち向かうってことです。みんなで一緒に進んでいきたいです!」(風間玲マライカ

 

と、それぞれの気持ちをファンに向けて語った。

 

4人はその個性をゆっくりと磨きながら、素晴らしい音楽とともに大きく成長していくのだろう。そう感じる単独ライブは、ラストに『クラウチングスタート』を披露し、幕を閉じた。



sora tob sakana 単独公演『月面の音楽隊』
日時:4月30日 15時開演
場所:LIQUIDROOM

 

M01 海に纏わる言葉

M02 ribbon
M03 夜空を全部
M04 Summer Plan
M05 My notes
M06 帰り道のワンダー
M07 おやすみ
M08 まぶしい
M09 広告の街
M10 夢の盗賊
M11 夜間飛行
M12 夏の扉

 

EN01 新しい朝
EN02 透明な怪物
EN03 クラウチングスタート


【関連サイト】
sora tob sakana official website

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