2年間の活動でhanarichuが残したもの

写真／Yusuke HOMMA

hanarichu

8月7日の「花の日」に、六本木Morph-Tokyoにてhanarichuの「出荷」ライブが行われた。花をコンセプトに活動するグループだけに、「出荷」とは「卒業」の意。このライブがラストライブとなり、4人のメンバーはhanarichuを卒業し、それぞれの道を歩みだす。

出荷ライブということで、メンバーの登場シーンでは2015年３月に出荷した元メンバーである緒方ももの紹介も。この日は2015年３月に出荷した元メンバーである緒方もも自身がクロロプラスト（ファン）のひとりとなって会場の最前列でメンバーを応援していたのだが、メンバー登場シーンでピンクカーネーションがステージ後方のスクリーンに映し出されると、会場から拍手が沸き上がった。

この日も終始、hanarichuらしく、明るく笑顔あふれるステージを披露。クロロプラストもこの日がラストライブということで、存分に盛り上がる。クラウドファンディングによる出資によって作りあげられてきたアイドルだけに、クロロプラストの思いは強い。そして、それに応えながら、2年間の活動の中で成長してきたメンバー。パフォーマンス面はもちろんだが、精神的な部分で、ステージから2年間の成長を感じとることができた。

それはライブ途中のMCにも表れている。

坂元葉月
「目立ちたくないって思ってたんですけど、hanarichuでセンターを任されることによってパフォーマンスが楽しいと思えました。iDOL Streetでの活動と両立する中で、とても成長できたと思います」

小玉梨々華
「iDOL Streetに入ったころは自分に自信がなくて、hanarichuの話を聞いたときに自分には関係ないものだと思っていました。でも、そこで梨々華を見つけてくれて、hanarichuに入ったことで変われたし、hanarichuに助けられてきました」

三谷優衣
「hanarichuに選ばれるときにとても悩んだんですけど、素敵なグループに入らせてもらってすごく楽しかったです。本当は5人でメジャーデビューしたくて話し合ったりもして、いろんなことがあったけど、2年間、幸せな思い出ができました！」

吉本ほのか
「hanarichuに入ったときは歌とかダンスの自信がなかったんですけど、必死に頑張ることができました。そして、ももさんが抜けてしまったときに託してくれたリーダーとしての責任を、最後まで果たしたいと思っています」

吉本ほのかは女優・タレントとして、坂元葉月と小玉梨々華は今後、iDOL Streetの第4弾グループ「わーすた」のメンバーとして活動していくなど、これからそれぞれの道を進んでいくhanarichuのメンバー。その1歩を踏み出すうえで、hanarichuは大切な場所だったということだ。花として咲くために発芽した。そんな瞬間を出荷ライブで見ることができた。

そしてこの日、アンコール後に2曲の新曲が発表された。しかも「さくらさくら」は、この日のステージが最初で最後のお披露目となった。それが名曲なのだから面白い。出荷ライブだからこそ、すべてを見せて旅立っていく。実にhanarichuらしい。

こうしてhanarichuは2年間の活動に終止符を打ったわけだが、このhanarichuというグループは、TOKYO IDOL NETの初期からライブレポートなどを行ってきた。いまここで振り返りながら、写真でメンバーの成長を感じてみてほしい。

◇hanarichuのリーダー緒方ももが「出荷」ライブで感謝の気持ちを歌い上げる
http://www.tokyoidol.net/?p=4374

◇ツアーラストのhanarichuの成長と旅立ちへのカウントダウン
http://www.tokyoidol.net/?p=3277

◇吉田凜音とのコラボも「りりりんね」も飛び出した！ hanarichu ツーマンライブ
http://www.tokyoidol.net/?p=2242