大学生だけの運営団体WIPが手がけるアイドルグループ choco’to カカオ%

現在、アイドルの成り立ちや特徴はさまざまだ。そんな中、大学生だけで運営されるアイドルグループも出てきている。5人組のアイドルグループchoco’to カカオ%(ちょこっとかかお)をプロデュースする、WIP(早稲田アイドルプロジェクト)代表の井守健太朗氏に、学生のアイドル運営について話を聞いてみた。

 

早稲田近辺で撮影した、choco’to カカオ%メンバーの写真とともに紹介しよう。


写真/西村一光


──WIPを立ち上げたきっかけを教えてください。

大学4年生のときに、大学生活最後の1年で「大学生にしかできないことをやろう」と思って立ち上げました。UNIDOLがあったんですけど、女子大生たちが「最後のモラトリアムを持ってアイドルをやる」というもので、女の子たちは頑張ってるしパフォーマンスも素晴らしいんですけど、やっぱりある意味UNIDOLで終わってしまうのがもったいないと思ったのがひとつの理由です。大学生が全面的にバックアップして、どこまでできるかやってみたかったんです。

 

──いざスタートさせるときに、スタッフは集まりましたか?

僕たちの世代は、秋元康さんとかつんく♂さんといった「アイドルプロデューサー」というものに影響をうけた人が周辺に多いんです。プロデュースの様子が映像に残ってたりするので、そういうものに憧れてっていう人は結構いて、人は比較的集まりやすかったですね。

ただ、理想と現実のギャップで苦労する人はいましたね。運営がバシッと企画を決めてアイドルにやらせる、みたいなものはできず、僕たちくらいだと運営とアイドルが一緒になって頑張ってやっていく感じになってしまうんですけど、そこが理想と現実の差になり苦しんでいる学生は多かったです。そういう意味では、僕たちはド素人だったので、怒られたり経験したりして成長してきました。ただ大きくしたいっていう熱意だけでやってきたのがこの1年ですね。

 

──choco’to カカオ%のメンバーはどうやって集めたんですか?

ビラ配りをして、Twitterのアカウントを立てて「始めます」って書いただけです。実は最初は「UNIDOL」として募集したんですよ。だから40人近い子がオーディションに来てくれました。

UNIDOLではアイドルをやりたいという子が多いのかといえばそうではなくて、思い出作りとかそういう意味での活動をやりたいって子は多いと思います。ちょこカカ(choco’to カカオ%)のメンバーは思い出作りをしつつも、本気でアイドルをやりたい子たちが集まってくれました。

 

──学生団体ということで得したことはありますか?

活動資金を集める方法は、物販の売り上げ、SHOWROOMやCHEERZの収入という感じで、一般的なアイドルさんと変わらないですね。ただ僕たちが特殊なのは、大学生を支援する協賛団体があって、企業さんから支援してもらえるところです。とても助かりますね。

 

──WIPとしての目標はありますか?

所属している大学生は「テレビ業界に入りたい」とか「広告業界に入りたい」といった目標もあるので、ひとつはメディアに出れるようになることですね。いつも僕の口からいろんなところで言っちゃってるんですけど、その中のひとつとしてイベントとしては「TOKYO IDOL FESTIVAL」には出たいなというのはあります。あとは、メンバーが喜んでくれるのでもう1回ワンマンライブをやりたいなってのはあります。

 

──大学生が運営するアイドルグループ、というものもこれから増えていくと思うんですけど、そのあたりはどうでしょうか?

個人的な感想としては、もっと出てきてほしいですね。いま慶応に「さよならモラトリアム」っていうグループがあるんですけど、UNIDOLで予選3位に入る実力派なんですよ。そのグループは慶応の大学生運営で、メディア関係に力を入れるアイドルとして誕生しているんですよね。そうやって大学生のアイドルグループが増えると、アイドル早慶戦をやったり、アイドル六大学戦をやったり、いろんなアイドルコンテンツができると思うんです。それこそ六大学野球をアイドルで盛り上げることもできますし、いろんな大学でアイドル運営の流れが出てきてくれるとうれしいですね。

ただ、やるとなれば、それはお金もらって人を預かるものなので、やっぱり軽い気持ちではやってほしくないですね。


【協力】

 

エスニックカリー メーヤウ 早稲田店
http://www.maeyao.jp/
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ULTRA CAFE
http://www.ultrastyle.jp/ultra-cafe/
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【関連サイト】
choco’to カカオ% 公式HP

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