【高柳明音】photo by churi 特別編:写真現像とは?
TOKYO IDOL NETにてポートレート撮影を担当するなど、カメラマンとして一歩ずつステップアップしていく高柳明音さん。その中で、「写真の現像」は通るべき道のひとつだろう。今回は、そんな写真の現像について学んでもらった。
まずは「RAW画像」について解説。一般的にデジタルカメラで出力されるJPEG形式の画像は、すでにカラー調整などの処理が行われており、デジタル処理で変更はできるものの画像が劣化してしまう。RAW形式の画像は、こうした処理をいちから実行できるため、ホワイトバランスや露出の調整などもしやすく、撮影後に自分の好みで写真の質感などの変更が可能なのだ。これをフィルム写真の作業になぞらえてデジタル写真での「現像」と呼ぶ──と言ってもなかなか理解は難しい。
「何かに例えてください!」の高柳さんのリクエストで絞り出したのは、「JPEGが、市販されているカフェオレで、RAWが、ミルクや砂糖などを自由に加えられるコーヒー」「JPEGは、注文したら出てくるメニューの料理で、RAWは、並んでいる素材からシェフが料理するもの」というもの。なんとなくイメージは伝わったようなので、とにかく実践してみよう、ということで、「Adobe Lightroom」を使い、RAW現像に挑戦してもらった。
実は前回のポートレートで撮影した咲村良子さんの写真は、RAWモードで撮影していた。その画像を使用して現像処理を学んでいく。
余談だが、咲村さんの撮影当日、初めてRAWモードで撮影していた高柳さん。1枚の画像データが重くなるため、SDカードの容量はすぐに減ってしまうし、記録に時間がかかってしまうなど四苦八苦。「大容量の速いSDカードを買う!」とのことでした(笑)。
現像では、撮影したカメラのレンズに合わせて歪みなどを調整できるほか、露出や色みの変更などいろいろといじれるが、やりすぎるとダメな写真になってしまうので注意。そうしたところに気をつけながら、実際に高柳さんが現像した写真がこちら。
「集合写真でギリギリ端に入ると太って見えてしまうやつですね」と、高柳さん。そのレンズの歪みを直し、露出を調整して明るくした
「湿っぽい感じを出したい」とのことで、シャドーを強めに出して色みも変更。「なんか写真が悲しくなってくる……」とのこと(笑)
今回「現像」の基礎を学んだ高柳さん。「目に見えたものをそのまま撮るのが写真なんですけど、目に見えない空気なんかも写し出せるのが写真の面白さだと思います。自分で現像することで、そうした写真の表現に幅ができるといいなと思います。こんなに写真が変わるなんて夢の作業ですよ!」と話していた。「現像」処理を覚えた、新しいカメラマン・高柳明音に期待だ!
【関連サイト】
高柳明音オフィシャルサイト
ラジオ日本「高柳明音の生まれてこの方」
「原宿☆GOROちゅりカフェ」
高柳明音出演舞台『ReLIFE』