先天性の難聴と闘うアイドル坂東遥。新生CoverGirls初のワンマンライブ直前、坂東遥特別インタビュー
坂東遥(Bando Haruka)
2018年に活動を休止後、全国オーディションの後、2019年1月3日新体制にて再始動した『CoverGirls』(通称:カバガ)のリーダー。低音障害型感音難聴という治療が難しい難聴を生まれつきもちながらも、アイドルをやっている彼女に、障害や新しいCoverGirlsについてインタビューを行った。
──いつ頃障害について知りましたか、また、低音障害型感音難聴とはどういった難聴ですか?
坂東遥(以下、坂東):先天性ではあったんですけど、気づかなくて、小学校三年生の時の聴力検査で引っかかったのがきっかけです。低音が聞き取りづらいくらいで、日常的に生活する分には支障はないといわれているんですけど、ライブではめまいとか頭痛、耳鳴りになってしまう障害です。
(難聴には、「伝音性難聴」と「感音性難聴」とあり、「伝音性」は音を拾って増幅する部分の異常で、「感音性」は音を言葉として脳に伝える部分の異常である。前者は治療法が確立され、聴力の回復が期待できるが、後者は聴力の回復が難しいとされている)
──その障害を聞いてからは、どのようにすごしてましたか?
坂東:最初は、補聴器をつけないと聞こえないレベルの聴力だったから、病院の先生に薦められて、補聴器をつけたんですけど、年頃だったから、気になってしまって。それに、当時は、まだ補聴器が発達してなくて、すごく慣れなくて、私には合わなかったから、半年くらいつけてやめちゃったんです。それからはずっとつけずに生活してました。治そうと色んな病院にもこの6年間くらい行ってたんですけど、補聴器をつけるか、大きな音がある環境から離れるかって同じことしか言われなくて。あとは、めまい止めの薬を大量に渡されたり。だから、最近は行かなくなりました。原因がわからないから、あきらめるしかないんだと思って。だから、なるべく聴力は落とさないようにって、思いついたのがヘッドホンで、それで今やってる感じです。
──耳の障害のことを発表したのはいつですか?
坂東:旧カバガの時、自分のブログで発表してからは、改めてしていなくて。でも、新生になって、いきなりヘッドホンとかつけだしたから、状況がわからない人が多くて。「やっぱり耳悪くなっちゃったの?」って以前から知っている人が言ってたので、だから、改めて発表しようと思って、公式からだしてもらったんです。でも、新生になって、ヘッドホンはつけない覚悟でいたんですよ、最初は。重低音カットの耳栓とかしてみたり、ヘッドホンじゃなく目立たないように聴力を守るやり方を探ってたんです。旧カバガではヘッドホンのイメージがあるって言われてて、新しくなるのにヘッドホンを付けちゃうと、前のイメージになっちゃうかと思って、だから、ヘッドホンはしないやり方で、対処しようかなって思ってたんです。でも、音が聞こえにくかったり、ライブ中に耳栓が飛んでっちゃったり(笑)ヘッドホンは激しく頭振るとかしなければ落ちないし、一番耳を守るのにベストなんですよ。まったく聞こえないわけでもないし、ちゃんと音をふさいでくれるから。だから、最終的には戻したんです。
──ヘッドホンをつけてからのファンの反応はどうでしたか?
坂東:ヘッドホンをつけてないから、やっぱり心配してくれていたみたいで。今まで耳が悪くて、聴力守るためにつけていたから、それをつけずに一、二か月くらいやってて、だから、心配してくれてて。それで、ヘッドホン付けだしたら、「おかえり」とか「待ってたよ」って。ファンとしては待望だったみたい。そっちの方が坂東遥らしいよって言われました。メンバーも嫌な顔するかなって思ってたんですけど、ヘッドホンの坂東遥が好きだったから嬉しいっていってくれて、理解してくれるメンバーがいるから、よかったです。
──話は変わりますが、5月9日に行われる初のワンマンに向けて、個人的にどのようなところを見てほしいですか?
坂東:前から見てくれている人に、新生になって変わったなって思われるように見せたいっていうか、成長したいなって思ってます。個人的な課題で、やっぱり歌があんまりうまくないので、歌を安定させられるように頑張りたいです。以前は、私が歌えなさ過ぎて、他のメンバーが私のパートを一緒に歌ってて。でも今は、誰かに頼らず、自分の力で歌えるように頑張ってます。私がしっかり歌っているところをみんな見たことがないから、歌っている姿を見せて、坂東すごいじゃんって思ってもらえるように頑張りたいです。
──新生CoverGirlsになってから、坂東さんがリーダーになりましたが、以前と比べて何か変わったことや大変なことはありますか?
坂東:リーダーになって一か月くらいは、毎回ライブがあるごとに緊張してました(笑)私、ワンマンライブとかでも緊張しないんですけど、MCとか引っ張ってしゃべるのも初めてだったりで、最初の一か月はすごく緊張しました。それに今までは、カバガ全体やライブの魅せ方とかあまり考えてなくて。でも、リーダーだったら、自分のことだけ考えてるだけじゃダメじゃないですか(笑)だから、自分のことも考えて、グループのことも考えて、メンバーのことを見たり、初めてすることが増えました。だから最初は、いっぱいいっぱいすぎて、自分が成長できているのかわからなかったです。個人的にライブとしての課題や歌があって、そのうえでグループのこととかも考えるから、すごく大変です。でも、リーダーだからなんでもやろうとしなくてもいいよってメンバーが言ってくれるから、みんなと一緒にやっている感じで、頑張れてる感じです。だから、今グループとして良い感じにまとまっています。メンバーのキャラクターとかもわかってきて、愉快なというか自由な子が多いから、楽屋とかもいつも賑やかで、だから、ちょっと嫌なことがあってもメンバーといるだけで楽しいから、すごく良い雰囲気で頑張れているなって思います。
──この記事を読んだ読者に向けて、最後に伝えたいことをどうぞ!
坂東:新生カバガを披露してから、約半年の5月9日でワンマン。だから、新しく始まってから期間が経ってない中で、新宿BLAZEでのワンマンを成功させたいっていうのが想いです。だから、ライブがあるたびに、予約増えたかなとか、ワンマン来てくれる人いるかなとかメンバーと気にしてて。みんなワンマンに対して、絶対成功させたいっていう想いがあるんです。それに、一年以内に赤坂BLITZでライブしたいって結成された時からメンバーとは言ってて、それの通過点ではないけど、ここで止まってちゃ、一年以内に赤坂BLITZは無理だから、なにがなんでも成功させて、次に赤坂BLITZでライブができるくらいのグループになっていかないといけないなって。今までマイペース過ぎたので、新生になってペースをあげて頑張っていかないとだめだと思うので、止まらずに突っ走っていきたいなって思います!
今回、インタビューをさせていただいた坂東遥さんの所属する新生CoverGirlsの初のワンマンライブが5月9日に開催決定!
新生CoverGirls 1stワンマンLIVE
≪GiRLS DiSTINY ~世界はまだ僕を知らない~≫
日時:5月9日(木)
場所:新宿BLAZE
OPEN:18:30 / START:19:10
事前予約:入場無料(1D別) / 当日:\1000
優先入場などの特典付き Sチケット\5500
詳細は公式Twitterなどをご確認ください。
公式Twitter:@CoverGirlsStaff(https://twitter.com/CoverGirlsstaff)
ライブでは、坂東遥さん本人だけでなく、他のメンバー、CoverGirls全体のパフォーマンスに注目していただきたい。
そして、今回インタビューした坂東遥さんのポートレートを今週金曜日に掲載いたします。こちらもお見逃しなく!