さまざまな楽曲に挑戦した3rdアルバム『軟体的なボヤージュ』発売! たこやきレインボー 特別インタビュー

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2019年2月27日、たこやきレインボー(愛称:たこ虹)が3rdアルバム『軟体的なボヤージュ』を発売した。「タコのように自由自在に変化し続け、どこまでも航海していく」という意味が込められているアルバムタイトルは、まさに自由自在なさまざまな豪華クリエイターによる楽曲で構成された、渾身の1枚となっている。

本アルバムの発売に合わせ、TOKYO IDOL NETはたこ虹メンバーのポートレート撮影を実施。合わせて、『軟体的なボヤージュ』のメンバーおすすめ曲など、話を聞いてみた。


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──3rdアルバム『軟体的なボヤージュ』が発売されました。収録曲の中で、それぞれおすすめの曲を教えてください!

清井咲希(以下、清井):私はリード曲の『あなたとの約束』です。この曲をプロデュースしてくださったのが、前アルバムの『虹色進化論』でもお世話になったJeff Miyaharaさんで、作詞がドランクドラゴンの塚地さんなんです。塚地さんとはデビュー前から関西で一緒に番組をさせていただいていて、そのつながりで塚地さんが私たちのライブに来てくださった日にJeffさんもいらしていて、そこで塚地さんとJeffさんが意気投合してできた曲らしいんですよ。塚地さんは初めての作詞だったみたいです! すごくストレートな歌詞でグサッと入ってきますね。ポジティブな部分だけじゃなくて、葛藤とか悩みとかを言葉にして書いてくださっているところが、いろんな方に共感してもらえるかなって思います。

 

──メンバー側から、こんな曲にしてほしいという希望などはあったんですか?

清井:はい。このアルバムで初めて制作の段階から関わらせていただいたんですけど、最初の打ち合わせがこの曲についてだったんです。私たちは初めてなのでうまく言葉にできなかったんですけど……メンバー5人から聴いているファンの方みんなにではなくて、メンバーがひとつになって、ひとりからひとりの人に歌いかけるようにしたいっていう話をしました。ひとりで歩いているときに聴きたくなるような、眠る前に聴きたくなるような、そんな曲になるようにって頼みましたね。リード曲でバラードって初めてなんですよ。初めてリリイベで披露したときは、虹家族さん(ファンの呼び名)の反応がいつもと違って聴き入っている感じで、「よし!」って思いました。そしてそれを見て、ちゃんと歌詞を伝えなくちゃいけない歌だなって思いました。

 

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根岸可蓮(以下、根岸):私が選ぶのは、『私、ただ恋をしている』です。前山田さんに作っていただいたんですけど、打ち合わせのときに私たちの思いを全部ぶつけて、私たちの実体験を元にした曲になっています。タイトルからわかるように、「恋愛ソング」なんですよ。アイドルなのに「恋愛大丈夫なの?」って思うし、好きな人の名前が歌詞に出てくるし(笑)。

堀くるみ(以下、堀):ネタバラシすると、二次元に恋をする女の子の話になっています。可蓮がすごくアニメが好きなので(笑)。

根岸:前山田さんとアニメトークをして、二次元をテーマにした曲にしてもらいました。最初は普通の恋愛ソングぽさを匂わせておいて、しかも昭和チックな大人っぽいメロディーなんですよ。「どうしたんだこれ!?」って思うかもしれないけど、落ちサビで「二次元」って出てきて、そこでネタバラシになっています(笑)。

春名真依(以下、春名):曲中にセリフがあるんですけど、それも打ち合わせのときに出た案ですね。「アニメっぽいセリフを入れたらどうだろう」ってところから始まりました。

根岸:すべてを知ったうえで聴くと、またひと味違う曲に感じるかもしれません!

彩木咲良(以下、彩木):私は……好きな曲というか、思い入れがある曲として『SuperSpark』を選びます。初めて作詞をさせていただいた曲なんですけど、1日中メンバーのことを考えながらペンを持って日常生活を送っていました。この曲は、メンバーにしか書けない歌詞というのを意識しました。

 

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──どんな感じで作詞していったんですか?

彩木:テーマが「星」だったんですよ。星といえば一番星だなって思って、一番星って輝いているじゃないですか? 私たちもそんな存在になれたらいいなって、サビから書き始めて、サビがだいたいできたら、そこまでの感情をメロディーに乗せていって全体が出来上がりました。ずっと詞のことを考えていて、ご飯も食べられなかったですね。お箸を持った瞬間に「あ、出てきた書かなきゃ」ってなって、お箸をペンに持ち替えて……って感じです。
作詞にはずっと挑戦したくて、ソロの曲とかは作詞していたんですけど、ある日マーネージャーさんから「練習がてら書いてみたら」って言われて提出したら「めちゃくちゃいいやん」って言われて、それが『SuperSpark』につながりました。

:咲良が書いたって思うと、うちらも歌っていて思い入れが違う。レコーディングで泣きそうになった。

彩木:私も(笑)。自分が書いた歌詞をメンバーが歌ってくれているかと思ったら感動しちゃいました。

 

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春名:私は1曲めの『Rainbow Plane』が好きです。この曲は、私たちの先輩のももクロ姉さんの楽曲『BLAST!』を手がけているinvisible mannersさんに作ってもらいました。去年のSTARDUST PLANETの夏フェスのときに、ももクロ姉さんのトリビュートとして『BLAST!』を歌わせていただいたんですけど、そのときから曲をinvisible mannersさんに書いていただきたいっていう願いがあって、今回の楽曲提供に至ったんです。特に私は、ライブの1曲目に使う幕開けの曲がほしかったんですよ。このイントロからの壮大なサウンドといいますか、湧き上がる情熱感がある行進っぽい曲でぴったりですよね。アルバムのタイトルも「ボヤージュ」だし、これから航海に出るぞ! っていう曲になっています。

 

──タイトルの話が出ましたが「軟体的」って面白い言葉ですよね。

清井:「軟体的」は造語ですね。

彩木:クリエイターさんが、バラエティーなどいろんなことに挑戦しているメンバーの姿を見て、「軟体的」ってつけてくださったらしいです。

:アルバムにも、ジャンル問わずいろんな曲が入っているので、ぴったりだなと思います。

 

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──それでは、最後に堀さんの好きな曲をお願いします。

:どれも好きなんですけど……氣志團さんに初めて曲を作っていただいたんです。氣志團さんの曲ってめっちゃ盛り上がるんですけど、そういう氣志團さんぽい曲がほしいってお願いしてできたのが『ウエッサイ・ストーリー』です。たこやきレインボーが氣志團さんの関西レディース支部みたいな感じです(笑)。曲の演奏を氣志團さんがやってくださっていたり、曲中に氣志團さんの声を入れてくださっていたり、ありがたかったですね。この曲はお客さんがクラップを入れる場所もあるので、ライブで盛り上がると思います!

清井:フェスでやりたいね。

春名:でっかいステージの野外フェスで歌いたい。

:歌詞も、「うちらについてこいよ!」っていう力強いものになっているので、元気がもらえるかなって思います。
今回、このアルバムのテーマが「軟体的」ということでいろんなタイプの曲があるんですけど、もう1個「人生の荒波をタコのように柔軟に乗り越える」っていうメッセージも込められています。私たちみたいな、大人でもない子供でもない世代には、特有の悩みとか葛藤があったりするので、そういう近い世代の方にも聴いてほしいアルバムですね。もちろん、そのほか悩みとか葛藤がある人も、何かに挑戦しようとしている人も、人生の荒波を一緒に乗り越えよう! って思えるので、ぜひ聴いてほしいですね。


たこやきレインボー 3rdアルバム『軟体的なボヤージュ』
2019年2月27日発売!

 

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TYPE-C(CD)
AVCD-96213 3,000円(税込)
収録曲
01 Rainbow Plane
02 ウエッサイ・ストーリー
03 私、ただ恋をしている
04 アゲたこノーティーFunk
05 踊れ!命尽きるまで
06 Rise and Shine!
07 Boules de poulpes S’il vous plait
08 SuperSpark
09 疾風
10 あなたとの約束


【関連サイト】
たこやきレインボー オフィシャルサイト

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