X21 吉本実憂の卒業を控え、メンバー<吉本実憂&籠谷さくら&田中珠里>特別インタビュー

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吉本実憂&籠谷さくら&田中珠里

2017年8月16日に発売されるX21の10thシングル『現実から逃げるから現実がツラいんだ』は、リーダー吉本実憂のラストシングルとなる。9月17日には品川THE GRAND HALLにて卒業ライブ『X21 NEXT FUTURE STAGE ~GRADUATION SP~』の開催も決定しており、不動のエースの卒業は目前だ。

その卒業前に、吉本実憂と、X21を初期から一緒に支えてきたメンバー田中珠里と籠谷さくらのポートレート撮影を実施。合わせて、新曲『現実から逃げるから現実がツラいんだ』について、吉本実憂の卒業について、など話を聞いてみた。


──田中さんと籠谷さんは、普段から関西弁なんですね。

籠谷さくら(以下、籠谷):そうですね。私は高校1年で上京したんですけど、ちょっと関西弁しゃべったら「うわ~! 生の『なんでやねん』だ!」って言われてめっちゃうれしくて……。なんかクラスの人気者になったんですよ。だから、関西の人が東京きたら人気者になれるんですよ。それに、いつか関西弁で朝ドラとか入るかもしれんからな。
田中珠里(以下、田中):……。
籠谷:ちょっと待って(笑)。演技のレッスンの先生には、自分の方言は大事にしてくださいって言われました!
田中:両方できたらかっこいいですよね。
籠谷:なんか、よしもってぃ(吉本実憂)とかは、標準語で話してて急に博多弁が出るんですよ。ずるい! 可愛い!

 

──博多弁は可愛いですよね。

吉本実憂(以下、吉本):いや、ちょっと待ってください。私は博多弁じゃなくて北九州弁なんですよ。違うんです。博多は、例えば「これ、とっとーと?(語尾の音が上がる)」ですけど、これが北九州は「とっとーと?(語尾の音が下がる)」になるんですよ。だからちょっと可愛さはないかもです。
籠谷:確かに、声がワントーン上がると可愛いって言うし。私は播州弁なんですけど、少し汚く聞こえるんですよ~。おじさんとか「べっちょない?」って使ってて、「大丈夫?」って意味なんですけど、「べっちょなくないや」(大丈夫じゃないよ)って返します。地元に帰ったら使うけど、こっちでは使わないようにしようって思ってます(笑)。

 

──X21のイメージだと、スッと美しい言葉でって感じがしますけど。

田中:いっつも言われるよね?
籠谷:でも、標準語に変えろって言われたことなくて。
吉本:敬語だと出ないと思うんですけど、メンバー同士のタメ口だと方言が出ちゃいますね。
田中:グループ内は、結構方言が飛び交ってます。ただ最近は「関西弁を直せ」って言われることもあるんですよ。演技とかドラマの仕事のときに、イントネーションの違いを指摘されて……わかる人にはわかるって。だから、スタッフさんと話すときは標準語にしようって意識しています。
籠谷:あぁ、「テレビ(音が上がる)」って言っちゃうんよな! わかるわ!!
田中:そう!
吉本:もう慣れたな、このノリに挟まれるの……。

 

──でも、こうした取材も少しずつなくなっていってしまうんですよね。

籠谷:さみしいわ。
田中:さみしい。すごいさみしい。
吉本:まぁ、会わんけどな、卒業したら。
籠谷:ちょっと! ずっと言ってくるんですよ。珠里とよしもってぃは友達だから、卒業しても遊ぶらしいんですけど、さくらは(友達じゃなくて)メンバーだから着拒(着信拒否)するとか言って……。卒業しても会いますからね、さくらは! ただ、前に福岡の「スペースワールド」に一緒に行こうって言ってたんですよ。そしたらスペースワールドなくなって、だから行くところもなくなっちゃって……。でも、大人になったら六本木の高いビルで一緒にお酒を飲もうねっていうのを、さくらが中学生くらいのときからずっと言ってます!
吉本:赤ワインを飲もうねって。まぁ何年前かの話ですからね。
籠谷:それに、飲めるまでまだ2年ありますからね。
吉本:待てないわ。
田中:先、私と行く?
籠谷:あとから参戦するわ。
吉本:止まんない(笑)。

 

──例えば、このリハが一緒にできる最後かも、とか、そういう寂しさはあったりしますか?

吉本:そう思ってくれてるメンバーもいるんですけど、この2人だとちょっと……。
籠谷:だってさくらは寂しくないもん! 大女優になってもさくらのことは忘れないし、会ってくれるって思ってるから。
田中:さくらより珠里のほうが会ってくれるけどな。
籠谷:確かに! じゃあ珠里にくっついてれば会えるか。金魚のふんみたいな。
吉本:珠里に伝言してもらうよ。
籠谷:こっちに連絡してよ!
吉本:なんか、この2人だと卒業大歓迎みたいになってますけど、ラストシングルのMVの撮影で「撮影終了です」ってなったときに、泣いてくれた副リーダー(小澤奈々花)とかもいたんですよ。
田中:そうなん?
一同:(笑)。
吉本:そうだよ。泣いてトイレにこもってダンスの先生と写真撮れなかったんだよ。
籠谷:あれ、お腹痛かったんじゃないの?
田中:そうなんだ。珠里も思ってたよ、実憂ともう撮影できないんだなって。ウルウルっときた!
籠谷:思ってない(笑)。
田中:思ってるよ! 実憂の卒業ライブとか泣いちゃいそう。
籠谷:私も。
吉本:うそ!? 私は泣かないよ。
田中:いま、実憂以外のメンバーで、「吉本実憂を泣かそうぜ」計画立ててるんですよ。
籠谷:それ言っちゃダメでしょ(笑)。でも本人プロだから泣かないよ。裏では泣くかもだけど、舞台では泣かない。「泣かない」に1票。
吉本:なんか、寂しいっちゃ寂しいんですけど、舞台の上じゃ泣きたくない。なんか舞台挨拶とかで泣きそうになることはあっても、涙は流しちゃダメだって思っていて……弱いところをあんまり見せたくないから。
籠谷:見せればいいのに。
田中:見せろよ(笑)。
籠谷:卒業のときくらい強がりやめてさ。
吉本:じゃあそういう演出をして、泣かせてくれればいいんだよ。
田中:え、どういうこと? 目薬持ってこいってこと?
(一同爆笑)

 

──あまり「卒業」っていう感じがしませんね。

吉本:そうですね。なんか「4年間ずっと携わってきた作品が終わる」みたいな感じです。Xの中でもいろいろと演じてきたので、それが終わる感じです。寂しいは寂しいんですけど……。
籠谷:2度とさくらたちと一緒に歌えないんだよ。
田中:でも、卒業してもライブにはきてくれるって言ってた。
籠谷:ほんと!? いや、絶対こないよ。1回か2回くらいくるかもだけど、あとは「ドラマの撮影が入った、ごめんごめん」って言いそう(笑)。
吉本:行って、成長を見ようかな。
籠谷:こわ! 「さくらあれダメだったよ」とか言われそう。
田中:言われそう(笑)。
吉本 自分も褒めないし、人も褒めないんですよ。自分もなかなか納得しないし、人に対しても納得しないところがありますね。
籠谷:でもよしもってぃ、なんかさくらのボケとかツッコミが面白かったら「グッ!」(手でグーを出す)ってしてくれるんですよ。
田中:そうなん?
籠谷:やってくれるの! でも、それが恥ずかしいの。MC中にドーンて笑いがきたときによしもってぃのほう見たら、グッてやってきて(笑)。
吉本:控え室に帰ってから、「さくらさくら」って呼んで(「グーって」)やるの。
籠谷:だから、グーがなくなるのは寂しいですね(笑)。
田中:私がやるわ。
吉本:ほんと、真面目な話ができない2人ですよね。

 

──そうですね、まったく最新シングルの話ができてません(笑)。

田中:今回、実憂がテーマ作りに携わってくれて、「現実逃避はしたくない」っていう曲にしたいってのがあって……。
吉本:「現実逃避しない曲」ね。
籠谷:よしもってぃがしゃべったほうがいいね(笑)?
吉本:「どういう曲にしたい?」って言われて、いろいろ考えた中で、「現実逃避しない曲がいいです」って答えました。そのテーマを出させてもらって、歌詞もちょっと自分の思いと違うところを変えてもらったりとか、そうやって進めながら完成した曲です。結構メンバーの中でときとしてネガティブな性格になってしまう子も多いんですよ。でも、私自身が現実から逃げないほうが勇ましくいれる、と思っている人なので、それを伝えたいっていうのがありましたね。現実と向き合うことってすごくつらいことだと思うんですけど、現実から逃げないほうが基本は強くなれると思うんです。歌詞の中のどこか一言でも、ささってもらえれば、いいなって思います。

 

──最初に曲ができて聴いてみた感想とかありますか。

籠谷:私たち1枚目のシングルが『明日への卒業』っていう曲なんですけど、また卒業の曲かな? って思ってたんですよ。それがバン! てもらったときに『現実から逃げるから現実がツラいんだ』ってきて、全然卒業じゃない! って(笑)。しかも、ちょうどそのときにテスト期間だったんですよ。で、「やめた!」って投げようとしてるときに曲がきたから「現実見ろ!」ってことかって思って勉強しました(笑)。
田中:最初に聴いたときからすごい大好きな曲だって思ったんです。『少女X』とかかっこいい系の曲が好きなので。歌詞もストレートで、自分自身にも入ってきやすかったし、聴いた人に響く曲だなって思いましたね。あとは、キーが全然高くなくて歌いやすくて、レコーディングのときに気持ちがこめやすかったです。
吉本:ただこの曲は、ダンスをすっごい踊るんですよ。
籠谷:Xの歌でいちばん踊ります。
吉本:いちばん大変な曲ですね。それがいい感じでこれからに影響すればなって思っています。
田中:この曲、いちばんいいところに実憂がいるんですよ。だから、これで実憂が抜けたらそこどうするんだろう? って思います。
籠谷:次に卒業する子が踊るんじゃない?
田中:そうなの!?
吉本:それはないと思うけど(笑)。
籠谷:もしかして、よしもってぃとインタビューするの最後じゃない?
田中:そうかも。
籠谷:私は絶対最後だと思う! だから終わらせたくないです、いま! 組み合わせとかいっぱいある中で選ばれて、「人選ミス」とか言われてましたけど、レアですよ!
吉本:楽しかった(笑)。
籠谷:よかった! もう1回このメンバーで取材できるように頑張ります!

 

──卒業ライブ後に3人で話しますか?

全員:面白そう!


10thシングル『現実から逃げるから現実がツラいんだ』発売!
発売日:2017年8月16日
定価:2,052円(税込)
商品番号:AVCD-83903
発売元:エイベックス・エンタテインメント(株)
JAN:4988064839032

 

吉本実憂 卒業ライブ
『X21 NEXT FUTURE STAGE ~GRADUATION SP~』開催!
日程:2017年9月17日(日)
時間:
<1部>13:00開場 / 13:30開演
<2部>17:00開場 / 17:30開演
場所:THE GRAND HALL(品川)
(東京都港区港南2-16-4 品川グランドセントラルタワー3階)
料金:3,500円(税込)全自由 ※整理番号順入場


【関連サイト】
X21 オフィシャルサイト

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