それぞれの思いが詰まったウルトラガールの2周年ワンマンライブ

写真/Yusuke Homma

ウルトラガール

5月6日、吉祥寺SEATAにて、ウルトラガールの2周年ワンマンライブが行われた。

このライブ、日程と会場が決まってから、ずっとメンバーが告知し続けていたもの。そのくらい大事なもので、気合が入っていたライブだったのだろう。そして、4月の頭からおたふく風邪をこじらせたことでライブを休んでいたせりにゃん(川崎芹奈)もパフォーマンス以外で参加するとのことで、そうした意味でもメンバーもファンも待ち望んでいたライブだった。

このライブ、なんだかとても暖かいライブだった。パフォーマンスの面では、特にダンスがよかった。せりにゃんがいないので、これまでとは異なる4人でのパフォーマンスになるわけだが、そうしたものを感じさせないくらいきちんと踊れていた。また、途中でともろん(麻生智世)、ふみちゅん(新井邦花)、みーちゃん(広瀬光悠)の3人での派生グループで『小指』という曲を披露したのだが、このダンスが素晴らしくよかった。もともと、この3人はグループの中でも踊れるメンバーだが、それにしてもフォーメーションチェンジの素早さやキレなど、どれもレベル高くて、ウルトラガールのときよりいいんじゃないの? とか思ったくらい(笑)。4人でのパフォーマンスも派生でのパフォーマンスも、どちらも素晴らしくなった理由はたったひとつで、ものすごく練習したということだ。ほんとに頑張ったんだなというのが伝わってきた。

これは、もちろんほかのメンバーにも言えることで、今回ライブの途中でコントを披露したのだが、このデキもなかなかよかった。まぁ、クオリティーはそれほど高くないけど、でも、普通に笑えるレベルで楽しかった。セリフ部分とか動きとか、微妙にグダグダなんだけど、突っ込みとか決め部分のテンポはきちんとしているんだよな。メンバー間の仲がそうさせているのかも。そこが面白かった。そのほか、のあちん(鈴木希空)とせりにゃんは楽器を演奏したり、これまでのウルトラガールのライブでは見たことがない面も披露していた。ライブを楽しくしたいという一身で頑張ったんだろうな。

各曲のパフォーマンスやコントなどの出しもの、バンジージャンプに挑戦した映像など、個々のものはとてもよかったと思う。でも、それをすべてつなげたときにちょっと素人感が強いかなと思った。こうしたワンマンライブをやるときは、やっぱりひとり通しで見ることができる人が必要だな。誰かが中心に全体をコントロールできれば、このライブは何倍もさらに楽しいものになるし、ファン以外の人が見ても魅力的なものになる。

いろいろと書いたけど、実際その場にいたらそんなことはまぁどうでもよくなって、「楽しかったなぁ」というのがいちばんの感想。

ウルトラガールというグループは、なんだか魅了的なグループだなと思う。それは初めて会ったときに、メンバーみんなが楽しそうに歩いている姿を見たときからずっと変わらない。ただ楽しいというものがストレートに伝わってくるのだ。メンバーひとりひとりが、誰よりも心にウルトラガールを持っているんだろうな。


ウルトラガール2周年記念ワンマンライブ
~泣いて笑って戻ってきまSEATA~
日時:5月6日18時半スタート
場所:吉祥寺clubSEATA

M1 止まれ!
M2 正義の味方
M3 てんきゅ!
M4 888
M5 小指(麻生智世/新井邦花/広瀬光悠)
M6 空も飛べるはず (鈴木希空:ピアノ、川崎芹奈:アコースティックギター)
M7 ウルトラ応援歌
M8 超めっちゃめちゃ
M9 いいな
M10 バンジャー愛

EN01 バンジャー愛


【関連サイト】
ウルトラガール公式サイト

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